
ピアノの先生と言う立場上、生徒さん方の演奏を、常に身近に聴いていますが、本番の演奏も舞台袖などで聴く事が多いものです。
本番前に、ホールの響きや、ピアノの音色などをチェックしたりはしますが、客席でゆっくり自分の生徒さん方の演奏を聴く機会って、意外にも少ないんです。
先日、オーディションで合格した生徒さん方のお披露目コンサートの演奏を、客席で聴く事が出来ましたが。
いや~、ビックリしました。
なんと言うのか・・・、生徒さんによって、ピアノの音色の差が、想像以上に、激しく、違うのです。
小学校低学年の段階で、すでに思った以上の差が、生まれています。
そして、中学生では、追いつけるのか!?という位の差になっていましたね。
そして、高校生では、皆さんしっかりとテクニックを身につけていて、日ごろから、しっかりと練習を積んできたんだろうなあとは、思いのですが。。。
音の響きの差が、追いつけるのか!?という位、明らかな差が生じているのです。
音が曇っているというのか、響きがクリアでないというのか・・・
「弾くことに一生懸命になっていて、音の響きを聴きながら、弾いているのかしら!?」と疑問に思ってしまうくらいでした。
なので、がんばって、よく弾いているなあ、年齢を考えると、凄いなあ、とは思うのですが、
魅力的な演奏なのか、印象に残る演奏なのか、というと、 ???なのです。
音大の教授に、「音をよく聴いて!!」と、学生時代に、よく注意されたものですが、音の粒を揃える以外にも、音色を変えてとか、音色をよくチェックするように、という事をおっしゃりたかったのかなあ~、と今更ながら感じますがね。
テクニックは、練習をすれば、ある程度までは、身につくと思うのですが、ピアノの音色の美しさは、日ごろから、気にしながら練習をしないと、身につかないようですね。
とにかく、生徒さんによって、衝撃を受けるほどの、音色の差だったので、もっと、もっと、ピアノの美しい音色が出せるように、レッスンをしないと!と感じました。
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