
これまで、たくさんの生徒さんをレッスンしてきました。
今も、色々な生徒さんをレッスンしています。
ピアノの先生と言う仕事を長くしていますと、自分の状況や環境も変化していきますが、
それは生徒さんも同じです。
楽しい事もあり、悲しい事もあります。
もう、10年以上もレッスンを担当している生徒さんがいます。
そんな生徒さんが突然家族を亡くされました。
本当にある日突然起こった出来事なのです。
私も本当に驚いてしまい、直接お話を聞いた時には、思わずもらい泣きをしてしまいました。
今後レッスンを続けるか、少し迷われていたので、
「私はいくらでも待てます。お教室も休会制度がありますし。でも、絶対に辞めない方がいいです。
絶対に続けた方がいいですよ」とお話をしました。
というのも、同じように若くしてご家族を亡くされた経験がある生徒さんが、以前言っていた事を思い出したからです。
「私は、ピアノをやっていたから、ここまでどうにかやってこれたんです。本当に音楽に救われたんです。ピアノをやっていなかったら、どうなっていたか、わからない」
その生徒さんは、今、音楽を聴いているそうで、「やはり、音楽って癒されますよね」と言っていました。
そのような時、何かして差し上げたいと思うのですが、実際には何もできない、このもどかしさを感じてしまいます。
でも、音楽はす~っと心の中に入り込んで、寄り添ってくれるんです。
音楽の力の偉大さを感じずにはいられません。
なんとか、またいつか、前向きに希望を持って生きていける日が来る事を、願うのみです。
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ピアノを趣味で弾いている社会人ですが、仕事が忙しい時など結構大変で、ほとんど練習できません。でも、音楽教室の先生の暖かい励ましの中、わずかな時間を見つけてピアノを弾くことによって、かなり精神面で助けてもらったと思います。
記事にありました生徒さんのご家族の不幸、とても悲しい出来事で、残念ですね・・。「暖かい心」と「音楽」で、この悲しみをなんとか乗り越えられれば良いと思います。
コメント、ありがとうございます。
ピアノを弾いたり、音楽と関わる事で、仕事やプライベートでの立場、役割、人間関係のしがらみを忘れて、それまでと違って他とは全く違うある意味素のご自分と向き合えるのではないかと思います。
趣味で音楽をやる方には、10年、20年という長いスパンで、気長に気軽に楽しんで行けるといいですね。
これからも、楽しく音楽と関わって下さいね。