ピアノの大人の生徒さん方が、時々共通しておっしゃる言葉があります。
わたくしが見本や参考として、ピアノの大人の生徒さんが弾いている曲を弾く時のことなんですがね。
ピアノを弾き終わりますと、おっしゃるんです。
「私が弾くのと、全然違うーー」ってね
別にとてつもなく速く弾いたりしていませんよ。
もちろん、思いっきり情感を込めて弾いたりもしていません。
強さだって、特に色々といじってもいませんしね。
でも、こうおっしゃるんですよね。
まあ、大抵の場合、ピアノの大人の生徒さんは軽いノリでおっしゃるんで、わたくしもそれにあわせて
「そりゃー、同じだったら、わたくしの方が悲しいですよ。。。」
「まあ、わたくしの親の、高い投資の成果ですね。これで、(ピアノの大人の生徒さんと)同じだったら、親が泣きますよ~」
「まあ、一応、これで生活してますから。。。」
などなど。ホントかる~いノリでお話しております。
また、有名な曲を弾いている場合に、CDなどでプロの演奏を聴いたときにも、おっしゃいますね。
同じようなことを。
そのときには、こんな事をおっしゃっているピアノの大人の生徒さんもいらっしゃいました
「せんせい、どうも、同じ曲に思えないんです。。。」
「なんか、違う曲に聴こえるんですよね」
いやー、違う曲ってことは、ありえないんだけどなあ~(笑)
そういうときには、こんな事をお話しています。
「このまま練習をしていきますと、段々と弾けるようになってきますよね。慣れてきますし、すらすらと弾けるようにもなりますし。余裕も出てきますよね。そうなってきますと、プロの方の演奏を聴いても{ウン、確かに同じ曲だ}って聴こえてきますよ」
その後、その曲を弾く事に慣れてきた頃、わたくしは聞くんですね
「この位、弾けるようになりますと、プロの方の演奏を聴いても、確かに同じ曲を弾いているんだあ、ってなっているんじゃ、ありませんか?」ってね
そうしますと、決まってピアノの大人の生徒さんはおっしゃるんです。
「うふふっ、そうなんですよー、せんせい、確かに同じ曲でした」
「ようやく、同じ曲に聴こえてきました」
いやー、よかった、よかった
こういう瞬間が、ピアノを弾いていて楽しい時、なんですよね
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