チビッ子が自分の音楽にひらめく瞬間

2009年01月14日

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小学校6年生のFくんがレッスンにきました。

「明日、ピアノのテストがあるから、お母さんが先生に見てもらいなさい、って言ってた。」
「ピアノのテスト??」
「うん、卒業式で歌う曲の伴奏なんだけど」
「ああーー、そういうことね。じゃあ、最初から弾いてみてくれる?」


4ページある曲をけっこうすらすらと弾いていました。
「へえー、けっこうすごいじゃない。よく譜読み出来てるよ。これ、誰かに聞いたりして、譜読みしたの?」
「ううん、誰にも聞かないで、全部一人でやった」
「へえー、すごいねえ。頑張ったねえ。」

これで、何箇所かレッスンの中で直していきました。

「でも、これ、譜読み大変だったでしょう?」
「ちょっと大変だったけどね。」
「それで、こういう風に、弾けるようになったんだ・・・」

そうすると、Fくんは、笑顔で、しかも両手を広げて、こう答えました。
「こう・・・、自分の思うように弾こう!って思ったんだ!!」


Fくんは、昔からなかなか自分に自信が持てなくて、また、いつもネガティブなことをいっている子でした。
「全然だめ」とか「わかんない」と口癖のように言うんです。
それが、自分の言葉で、自分の音楽についてポジティブに捉えて、ピアノを弾いていたんです。


すごいなあ。

これが、自分の音楽にひらめく瞬間であり、ピアノの生徒さんの成長ぶりなんですよね。

また、このFくんは、ピアノを弾いていて、ちょっと間違えたりすると、すぐに止まってしまうクセがあります。
これを克服するべく、レッスンで何回か弾いてもらいました。

「Fくん、もう一回最初から通して弾いてみよう。で、今度は、わたし、何があってもどんどん先に歌っていくからね(笑)。ついてきてね。頑張って!」


弾き終わって・・・
「おおーー、今の良かったじゃない!歌のところ、全然止まらなかった。すっごくいいよー。どうだった?」
「うん、気持ちよかった!!」
「そう気持ちよかったんだ・・・。これが、音楽が流れる、ってことなのよ」
「うん!」


Fくんのレッスンで、相当成長した姿をみることが出来ました。
こんな瞬間に立ち会えたことが、教師冥利に尽きる、ということなんですね。
こういうのがあるから、ピアノの先生って、面白いお仕事なんです!!

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