ピアノの先生へのお中元・お歳暮

2009年06月17日
この記事は、過去のいくつかの記事を再編集して、保存版として公開しています。


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私がまだ中・高校生の頃、毎週ピアノのレッスンに通っていたのですが、お中元・お歳暮の時期になりますと、親は決まってこう言うのです。

「○○先生(ピアノの先生)のお中元/お歳暮、どうしようかしら?」

その頃、私はよくわかっていなかったので、「いーんじゃない、なんでも」と言っていましたが、今思うと、親は相当悩んでいたようです。
相手は音大の先生ですし、喜ばれないと困りますし、だいいち何がいいのか、甘いものがいいのか、いや、実は苦手なのか・・・

自分がこうしてピアノの先生になって、生徒さんからいろいろな物をいただくと、みなさんいろいろと悩まれているのではないかと感じることが多々あり、親が毎年のように言っていた、このセリフを思い出します。

ここ数年、ニュースなどでは、お中元やお歳暮は、年々減少傾向にあると言っていますが、それでも、ピアノの先生を始めた時も、今現在も、変わらずに生徒さんからは、色々と頂いています。感謝しております。ボーナスがない分、ちょっと、いや、けっこう嬉しかったりします。(笑)

ここでは、これまでにピアノの生徒さんから頂いたお中元・お歳暮について、ピアノの先生の立場から、お話をしちゃいます。


どのくらいの値段の物を贈っているのか?

だいたい、3,000 円から 4,000 円くらいのものですね。3000 円から 3500 円程度のものが相場だと思います。5000 円以上の物は、ほとんど頂いたことがありません。

私自身も、毎年、お中元、お歳暮を贈っていますので、カタログやデパートの催し物場などを見ていますし、また、毎年いろいろと頂いているので、目も肥えてきて、頂いた物の値段は結構よくわかります。(笑)


どんな物を贈っているのか?

これまで、色々なお中元・お歳暮をいただきましたが、そのほとんどが食品です。食品以外でいただいたことがあるものは、産地直送のシクラメンの鉢植えくらいです。
確かに、食品(消え物)が一番無難だとは思います。食品の中では、お菓子系か、食事系がほとんどでした。

お菓子系は、結構ピアノの先生には喜ばれると思います。ピアノの先生って、女性がやはり多いので、お菓子は外すことが少ないと思います。
例えば、これまでに、以下のようなお菓子を頂いたことがあります。

・ 六本木クローバーの焼き菓子、詰め合わせ
・ ヨックモックの焼き菓子、詰め合わせ
・ グラマシーニューヨークの焼き菓子、詰め合わせ
・ ゴディバのチョコレート、詰め合わせ などなど…

焼き菓子については、個別包装してあるものがいいと思います。少しずつ楽しんで食べられますので。
お中元ですと、ゼリーの詰め合わせもよく頂きます。ちゃんとしたお店のゼリーは、やっぱりおいしいですね。自分では、なかなかデパートでゼリーは買わないので、うれしいです。
お煎餅などの和菓子系は、あまり頂いたことがありません。考えたら不思議ですが、若い女性のピアノの先生には、喜ばれないだろうと思われているのかもしれません。たしかに、微妙ではありますが、逆に他の生徒さんからの贈り物とバッティングはしづらいですね。

食事系は、結構バラエティーに富んでいます。

・ 有名メーカーの味噌漬け、詰め合わせ
・ 有名レストランのカレー・シチューとスープセット
・ 老舗の佃煮、詰め合わせ などなど….

麺類は頂いたことがありません。パスタセットとか、いかにもありそうですが、一回ももらったことがありません。
あと、お中元・お歳暮の定番商品ですが、ハム系も少ないですね。この間、初めてお歳暮にハムを頂きましたが、2種類入っていたので楽しめました。日持ちもするので、お歳暮にいただけると助かりますね。また、食べざかりのお子さんをお持ちのピアノの先生は、特に嬉しいのではないでしょうか。逆に、独身の女性の方ですと、ハムはもらっても困るかもしれません。

過去に、なぜか紅茶ばかり、立て続けに頂いたことがありましたが、これは正直、少し困りました。私は、紅茶飲まないので…
飲み物は、コーヒー派か紅茶派に分かれるように思います。あと、アルコール派っていうのも、ありますね。(笑)。ピアノの先生がどちら派なのか、ご存じでしたら、その系統でちょっと高級なものとか、珍しいものを送ると、喜ばれるかもしれません。
ジュース類は、けっこう微妙ですね。以前、高野のフルーツジュースを頂いて、「わーい」って思ったのですが、結局一口しか飲まず、他の人に上げました。もともと、普段、ジュースって飲まないので。

また、1回だけ、メロンを頂いたことがありました。2玉入っていて、有名デパートの包装紙で包んであったので、5・6,000円くらいしそうですが。ちなみに、生ものも、今までほとんど頂いたことがありません。


いつ贈っているのか?

実は、ピアノの先生って、物をいただくのは、お中元・お歳暮だけではありません。結構、事あるごとに、生徒さんから色々なものをもらいます。
主なタイミングとしては、お中元、お歳暮、お年賀、クリスマス・プレゼント、ホワイトデー、旅行のお土産、発表会の時のお花やお礼、受験に合格してレッスンに復帰されたときなどです。

ただ、ホワイトデーについては、バレンタインデーのときに、ちょっとしたチョコを男性の方には配っていますので、そのお返しということになるかと思います。旅行のお土産も、よく頂く方には、私も旅行に行ったときに、ちょっとしたお土産を買っています。受験生については、毎年お正月に、合格祈願のお守りを贈っていますので、そのお礼ですね。

なので、一方的に頂くのは、それ以外のときということになります。また、クリスマス・プレゼントを頂く方は、毎年クリスマス・プレゼントだけとか、発表会のお花やお礼を頂く方は、いつも発表会のときだけとか、決めていらっしゃるようです。

お中元・お歳暮についても、レッスンの時に手渡しでくださる方と、自宅に送ってくださる方に分かれます。また、いつも同じものをくださる方と、毎回違うものをくださる方にも分かれます。


実際は何が欲しいのか?

では、ピアノの先生の立場として、実際に何を贈ってもらいたいのか… ココだけの話をホンネで書きます。生徒さんには、絶対言えません (笑)

まず、正直なことを言ってしまうと、3000円のものは、それなりに見えます。もちろん、お気持ちは嬉しいのですが。
また、同じ価格帯で、いろいろな物をこれまでに頂いているので、マンネリ化してくることも事実です。まったく同じ物を頂くことも、めずらしくありません。頂くものが食品に集中していることも、このようなことが起こりやすい要因かもしれません。この辺は、どのくらい長くピアノの先生をしているかにもよるのかもしれませんが。

私自身の正直な気持ちとしては、お中元・お歳暮を1回にまとめたり、2年に1回とかでいいので、もう少し高級なものが欲しい… と思ってしまいます。
もちろん、お中元、お歳暮は「お気持ち」の世界ですので、こちらから言えるようなものではありませんが、同じように思っているピアノの先生も多いのではないでしょうか。

また、ピアノの先生って、主婦業を兼任している方がとても多いのです。そして、レッスンが夜遅くまで続く方も多いと思います。基本的に、お子様は学校が終わってからピアノのレッスンに来ますし、大人の方でも働いている方は、会社が終わってからレッスンに来られますので、必然的に、朝は余裕があっても、夜は遅いという生活スタイルになっていきます。

そのため、帰宅後の食事の用意が結構キツイ時があり、それだけで一食になるような鍋セットとか、串し揚げセット、中華セットなどがあると助かるのにな~と思うことは多々あります。レトルトのカレーやビーフシチューのセットなども嬉しいですね。有名レストランのレトルトカレーなど、普段、自分では買いませんから。

ご高齢の主婦の方などは、こちらから何も言っていないのに、そういった事情を察してくれて、「先生、遅くまでお仕事なさっているのでしょ。こういうものって、けっこう便利だと思うから」と言って、正に欲しかった、これらの物を頂けることがあります。

あと、同僚のピアノの先生に、「もらって一番嬉しかった物」について聞いてみると、実は、みなさん同じことを言うのです。おおっぴらに言えませんが、一番嬉しいのは、現金・商品券なのです。ほぼ、全ての先生が、もらった瞬間に「やったーって思う」と言っていました。正直、私もそうなのですが。

世の中一般的に、ピアノの先生に「ハイソ」なイメージを持たれる方が多いのですが、一般的な OL の方と比べてみても、決して収入に恵まれているわけではありません。逆に、OL の方がボーナスをもらえることを計算に入れれば、多くの場合、収入は OL の方よりも低いのではないでしょうか。

ピアノの生徒さんからすると、現金に近いものは、贈り物として抵抗があると思いますが、一人暮らしのピアノの先生などは、「ホント、助かるのよねー」って言っていました。生活費にするのだそうです。なかなか、切実ですね。

ある意味、たかがお中元・お歳暮ですが、その裏には音楽業界の厳しい現実があるのです。

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