
Sさんは、もうかれこれ10年、ピアノのレッスンに通われています。
今は、発表会が終わって、ちょっと楽に弾ける曲ということで、グノーのアヴェマリアを弾いています。
グノーのアヴェマリアって、もともとはJSバッハの平均律クラヴィーア曲集1巻の1番のプレリュードの曲に、メロディーをつけたものなんですね。
そんなことをこのSさんにお話をしたんです。
そして、ついでに、バッハが活躍をしていたバロック期と、それ以降の時代とで、
曲のスタイルがまるで違う、ということもお話をしたんです。
モーツァルトとかベートーヴェン、ショパンとかは、基本的に、メロディーと伴奏で音楽が作られているけれど、バッハとかヘンデルとかの時代は、まだ伴奏という概念がなくて、全部がメロディーで、それらがこう、絡まりあって作られている、という内容なんですがね。
けっこう専門的っぽいお話なんですがね。
しかも、演奏付きで(笑)
そうしたら、このSさん、
「いやー面白い

「あっ、そうですかあ~、けっこう専門的っぽいお話ですけどね」
「ピアノノレッスンって、まあ、もちろんピアノを弾きに来るんだけど、たまにこういう話が聞けるのがいいんですよね~

「いやー、こんな話とか雑学っぽい話とか、こんなので良ければ、まだまだありますよ~」
大人の生徒さんって、色々な目的を持って、ピアノのレッスンに来ていることは、もちろん知ってはいましたが、こういう話も楽しみにしているなんて・・・
こちらこそ、へえーって感じです。
ピアノレッスンの目的って、ホントに色々あるんですね。
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