
コンクールに参加中の生徒さんは、予選突破後も頑張って練習を続けています。
先日の予選では、小学生、中学生、高校生、大学生の予選を聴いたのですが、とても楽しく聴きつつ、でもまた、色々と考えさせられました。
小学校低学年までの場合は、しっかりとテクニックを習得しつつ、良い意味で子供らしく、明るくのびのびと弾けていると、魅力的な演奏に感じます。
あまり教え込まれたような演奏は、なんだか・・・ですね。
小学校高学年になりますと、体格の差が出てきます。
そして、ピアノの音そのものの差が、かなり出てきます。
「よくピアノの音が鳴っているなあ~」と感じる事もあれば、んんッ!?という事も。。。
なので、選曲もかなり重要になってきます。
体格に恵まれていて、よく音が鳴るのであれば、ベートーヴェンなどを、ドーンと弾くと素敵ですし、逆に線の細い音の場合は、モーツァルトなどで、軽やかな美しさで勝負した方が良い気がします。
そして、曲の仕上がりもけっこう差が出てくるので、曲の完成度を高く、余裕で弾きこなせているのかが、ポイントになる気がします。
まあ、これは、どの部門も同じだとは思いますがね。
中学生以上になると、ますます音楽の本質を捉えているのかが問われる気がします。
わかって弾いているのかどうか?ということですね。
そして、説得力のある演奏をしていると、惹きつけられます。
高校生以上では、男女の体格の差が歴然としてきます。
ここまできますと、すべてにおいて、どこまで完成されているのかが、勝負ですね。
ちょっとでも気を抜くと、「あれっ?」と聴こえてしまいますしね。
また、就学生くらいからに言えると思うのですが、テクニックの面で、オクターブでのメロディーの歌わせ方は難しいく、なかなか上手に出来ていない人が、何人もいました。
どうしても、ぶつぶつと細切れに聴こえてしまうのですね。
ピアノを弾く人にとっては、難しさはよく分かるのですが、聴衆として聴いていますと、かなり気になります。
また、ペダルのテクニックも、ちょっと気になる方が、何人もいましたね。
ペダルの切り方がイマイチですと、一挙に現実の世界に引き戻されて、ちょっと残念な印象になってしまいます。
最後の音を弾いて、ペダルを切るところまで、気を配って演奏したいものです。
・・・など、もろもろと感じた事があったので、レッスンに生かしていきたいと思っています。
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